本研究は、明治安田こころの健康財団の研究助成金の支援を受けて行われました。研究遂行にあたりご支援を賜った同財団に深く感謝申し上げます。
本研究は、里子の受け入れが養育家庭の実子に与える長期的影響を、16歳以上の実子を対象とするインタビュー調査によって明らかにすることを目的としています。
参加者12名全員が成人した現在、「家族は血縁関係だけで成り立つものではない」と捉えていることが確認されました。実子にとって、里子との生活経験が、血縁中心の家族観から「つながり」や「関わり」に基づく柔軟な家族観への変容を促していました。
実子は、現代社会における画一的な家族像を「窮屈さを伴うもの」として感じており、そのような中で、里親家庭のような多様な家族のあり方が社会的に十分承認・理解されていない現状に問題意識を抱いていました。
インタビューにご協力いただいた実子のみなさま、ありがとうございました。